AWS上にサービスを構築する場合、単純に仮想サーバをEC2を使って構築する、というのが必ずしも良いとは限りません。 構築しようとしているサービスが仮に一般的な3段構成のWebアプリケーションサービスである場合、
- DBサーバはRDSを利用して構築する
- 画像は仮想サーバ上の公開ディレクトリではなくS3に配置する
- キャッシュサーバを使っている場合は、Elasticacheの利用を検討する
- AWS Elastic Beanstalkでサーバの管理はしないように構築する
など選択肢は数多くあります。 どれが正しい、正しくない、ということはありません。 ただ、せっかくAWSを使っているのにその選択肢があることさえ知らないのはもったいない、と思います。
AWSへの理解を深めていくには?
じゃあどうするのか、ということでAmazon Web Services クラウドデザインパターン 実装ガイド、Amazon Web Servicesクラウドデザインパターン設計ガイドの2冊をお勧めします。
Amazon Web Services クラウドデザインパターン実装ガイド 改訂版 新品価格 |
Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版 新品価格 |
まず、Amazon Web Services クラウドデザインパターン 実装ガイドではよくあるシステムについて詳細な手順を解説しながらクラウドを利用する場合のサーバ構成について学べます。 この本でまずはEC2、S3、RDSについて理解を深めるのがいいでしょう。 そしてそれがある程度把握できたら、Amazon Web Servicesクラウドデザインパターン設計ガイドを読んでみることをお勧めします。 こちらは一通り読んで、あとは辞書のように必要なタイミングでサーバ構成を検討するときなどに読み返すという感じでいいでしょう。 それを繰り返す中で、EC2、S3、RDS以外のAWSのサービスを知り、より良いサーバ構成のアイデアにいきつくこともあるはずです。
進化し続けるAWSと付き合う
AWSは毎年毎年、サービスが増え、機能が拡張されています。 僕もいつも注目していますがワクワクさせられることばかりです。 AWSは一見複雑に見え、億劫に感じることもあるかと思いますが、まずはEC2、RDS、S3あたりから自分のものにし、クラウド上でのサーバー構成パターンをいくつか自分のものにしていけばどんどん面白くなるはずです。 ぜひこの2冊からその第一歩をはじめてみてください。